神社名 | 不破八幡宮 |
鎮座地 | 高知県四万十市不破1374-1 |
由緒等 |
御祭神は品陀和気命(應神天皇)、玉依姫命、息長足姫命です。 詳しい由緒は案内板によると次の通りです。「当社は文明年間(1469〜1486年)、前の関白一条教房公が応仁の乱を避け、荘園経営のため中村に開府の時、幡多の総鎮守とし且つ一条家守護神として、山城国(京都府)に鎮座する石清水八幡宮を勧請し造営されたものである。 また、現在の御本殿においては永禄元年(1658年)から翌二年(1659年)にかけて一条康政氏に京都から招聘された宮大工の北代右衛門氏により再建されたものである。三間社流造、屋根はこけら葺として都風の洗練された技術による室町時代末期の建造物として昭和三十八年七月一日付で国の重要文化財に指定され、土佐一条家の文化を今に伝える唯一の貴重な遺構である。 明治以前は正八幡宮、広幡八幡宮と称されていたが、明治初年に不破八幡宮と改称する。同五年社格を県社に列した。 また、当社の秋の例大祭は一条氏の創設に関わるもので、当時この幡多地域で横行した略奪結婚の蛮風を戒める為に、四万十市初崎に鎮座する一宮神社とともに執り行う結婚式を神事に織り込み始められた結婚儀礼神事であり、昔から地元の氏子崇敬者に神様の結婚式として親しまれ、また全国的に見ても非常に珍しい特殊神事である。 秋季例大祭(神様の結婚式)は昭和三十八年三月五日付で市の指定無形民俗文化財になる」 (案内板より) |
メモ | 四国の西南、清流四万十川下流を向かい側に臨む四万十市を代表する神社です。本殿は国の重要文化財に指定されています。 秋季例大祭では神前結婚式とは全く由来も形式も異なる珍しい神事「神様の結婚式」が行われます。「嫁かつぎ」と呼ばれた略奪婚を戒めるために始まった神事です。 この周辺は関白一条教房公が京都を模した町造りをしたことから「土佐の小京都」と呼ばれており、神社から少々歩くと古い街並みを楽しむことができます。また街中には一条氏の中村御所に建立された一條神社もあります。 |
撮影年 | 2023年 |
地図 |