神社名 | 廣埜神社 |
鎮座地 | 高知県高岡郡中土佐町上ノ加江2804 |
由緒等 |
主祭神は息長帯姫命、いわゆる神功皇后で、久禮八幡宮との関連が強い神社です。境内社の平田神社・白皇神社では佐竹氏に討たれた雲井城主、平田兵庫頭兼親公、白皇大明神をお祀りしています。
拝殿に貼ってある由緒書によれば詳しい沿革は次の通りです。 「創建年代、詳細な縁起沿革については、宝永四年(1707)年ね大地震による大津波により旧記流出のため不明であるが、古来上ノ加江総鎮守の産土神として崇敬され、久礼八幡宮の主祭神、應神天皇の生母である神功皇后を祭っている。明治時代の改称までは「廣埜大明神」と称されていた。 天正十六(1589)年の『長宗我部地検帳』には「ヒロノ大明神」の宮床が記載されており、これが今日確認できる最古の記録である。 江戸時代の『土佐州郡誌』(1707〜1722)には「廣埜大明神 在山崎 九月八日九日祭 有棟札 天正九年辛巳霜月十五日大檀那源朝臣佐竹弁壽丸大願主福壽軒沙門』との記述があり、この頃には秋の祭が行われていたことが分かる。 津野町芳生野の河内神社所蔵の鰐口に「賀江大明神」が廣埜大明神と同一とすると、1400年代には社殿が整えられていたことになる。現社殿は昭和二十二年に大屋根を改修したものである。現在、春秋年二回の神祭が行われており、春の初午祭では稲荷神を祭り、秋の例大祭では主神である神功皇后を祭って御神幸が行われ、先払いとして太刀練りが先導する。秋の大祭には加えて花取り踊りも奉納される。春と秋の大祭では佾(イチ)と呼ばれる巫女と社人により、古式に則った神楽が舞われる。 |
メモ | 久禮八幡宮との関係の深い神社で南へ車で15分程南に降ったところ、上ノ加江漁港そばにある海沿いの神社です。古き良き漁港の風情が残る町の守り神様です。 「太刀練り」、「網代花取り踊り」は中土佐町の無形民俗文化財に指定されています。 |
撮影年 | 2023年 |
地図 |