神社名 | 味鋺神社 |
鎮座地 | 愛知県名古屋市北区楠味鋺2-736 |
由緒等 |
創立年月日は不詳なれど、第六十代醍醐天皇御代(901〜930)にまとめられた延喜式神名帳に、尾張の国春日部郡、味鋺神社と記載されている古社である。 物部氏の祖となる宇麻志麻治命は、我が子味饒田命と共に、物部一族を率いて皇城の守護にあたり大政に参与する。その子孫が、美濃・尾張・三河地方に発展し、ことに尾張地方の勢力は大きく、一族の遺跡と称されるものも少なくない。 春日井市味美にある二子山古墳、古来この山上に、物部天神があり可美真手命を祀っていた。現在は山上に白山神社か、物部天神を合祀して建てられている。白山神社は、現楠味鋺五丁目にあった白山藪古墳より遷座されたと伝えられている。 この白山藪古墳より、刀剣・鉾・武器類が出土している。(現在京都博物館に保管) この一帯は味鋺の原で、俗に百塚といわれた程多くの古墳があった。このことから物部氏族の蟠踞していた遺跡であると考えられる。物部氏族が祖先を祀り、平和と繁栄を祈った物部天神、味鋺神社は尾張に於ける最初の氏神であっただろう。 味鋺の流鏑馬は寛治七年(1093)京都で競馬の神事が催されたのが始めである。神前より南堤防までの馬場を数回馬に乗って、矢を天に向けて射る。此の矢を拾えば疫病をしないと、見物の人々が競って矢を拾う勇壮な神事であった。 最初は豊作の年に限り行われていたが、非常に経費がかかるので大豊作でないと行われなくなり第二次世界大戦が始まると、中止の状態となり今日に至る (案内板より) |
メモ |
旧郷社で式内社です。「あじまじんじゃ」と読みます。 立派で遠くからでも目立つ護国院の隣にあります。 尾張特有の蕃塀があり、社殿の造りも「尾張造」として独特のものです。 物部氏にまつわる歴史深い古社であり式内社です。御祭神は物部氏の祖とされる宇麻志麻治命、味饒田命の親子です。 名古屋市東区筒井には物部神社と直接神社名になっている神社もあり、この辺り一帯に物部氏の勢力が及んでいたことが分かります。 |
撮影年 | 2023年 |
地図 |