神社名 | 赤井氷川神社 |
鎮座地 | 埼玉県川口市赤井488 |
由緒等 |
当地は川口市の東部に位置し、北側は大宮台地南端の台地部とそこに入り組んだ谷からなり、南側は谷から広がる低地となっている。こうした地形は谷田と呼ばれ、台地を流れ出る天水を利用した。この谷田では、古くから稲作が行われてきた。この谷沿いの台地からは弥生時代の住居跡が数多く検出されている。
村名の赤井の名は、村内曹洞宗円通寺にあった「星の井」という仏に供える浄水(閼伽水)を汲む特別な井戸にちなんだとされる。
当社は化政期(1804〜1830)の「風土記稿」に「飛鳥山権現社 春日白山の二座を合祀す、村の鎮守なり、聖動寺持、末社、天神社」と見え、当時は飛鳥山権現社と称していた。社蔵の寛文九年(1669)に名主の平野家が大宮より氷川大明神を分祀し社名を氷川社に改めたと伝える。
棟札に見える明音寺は、「風土記稿」当時においても既に見られないが、境内地の社殿西側の小高くなった場所から、板碑の破片が出土しており、ここに寺院があったと伝えている。
主祭神は須佐之男命で、明治四十年の合祀により天照大御神(字谷下の神明社)・倉稲魂命(字谷田の稲荷社)・菊理姫命・伊弉諾尊・伊奘冉尊(大字前野宿上野の白山神社)が合祀神として祀られている。 (案内板より) |
メモ | 関東一円の氷川神社のバリエーションはなかなか面白いです。この赤井氷川神社はもとは白山神社と春日神社を基に江戸時代に大宮氷川神社を勧請したという経緯があり、氷川神社としては新しい部類です。 狛犬さんは相変わらず江戸の男前な型が主流です。参道を阻むように斜めに生える木が生命力を感じさせます。 |
撮影年 | 2023年 |
地図 |