神社名 | 郡山八幡神社(伊佐市) |
鎮座地 | 鹿児島県伊佐市大口大田1548 |
由緒等 |
社伝によると菱刈氏の始祖菱刈重妙が建久四年(1193年)に封を受け、建久五年(1194年)八月領内を巡視のとき郡山で一老翁にあい「われは豊前の宇佐八幡である。われをここに祭れば汝の子孫を守護しその栄福を祈るであろう。」といわれ、その言葉を信じて豊前宇佐八幡の神霊を勧請す建立したのが、この神社と語りつがれている。 本殿桁行5.43m梁間5.43m單層屋根入母屋造杮葺(こけらぶき)宮殿桁行1.81m梁間1.81m單層屋根棚葺となっている。建築は室町及び桃山形式の手法と、琉球建築の情調が強く加味されている。 建築の年代は最初明らかでなったが葺板の裏に大工が墨刺(すみさし)をもって「永正四年(1507年)丁卯再興島津出羽守殿」とあるのが発見されてから、それ以前に八幡神社が建立されていたことが立証された。 現在の本殿建物は昭和二十九年国の手で復元修補したものである。修補改築の時に、いま一つ非常に珍しいものが発見されている。それは本殿北東の柱貫の先端に久しく釘付にされ塗込められていた木片の裏に次のような落書が発見され焼酎と薩摩人とのかかわりあいが今も昔もかわらなかったことが書かれていたことである。 永禄二歳(1559年)八月十一日 作 次 郎 靍田助太郎 「その時座主は大きなこすてをちやりて一度も 焼酎を下されず候 何ともめいわくな事哉」 多分これは永正時代に建立された社殿を五十年後に修補した時大工が書きしるしたものであろう。 まt本殿には高柳の菅原神社・木崎の高熊神社・木崎の稲荷神社を合祀してある。 (案内板より) |
メモ |
旧郷社で、豊前の宇佐八幡からの勧請です。本殿は国の重要文化財に指定されています。桃山形式+琉球建築という珍しい建築様式です。また焼酎が昔から愛されてきたことを示す落書きも発見されています。 神社入り口は一対石造仁王像が護っています。 |
撮影年 | 2022年 |
地図 |