神社名 福佐売神社
鎮座地 広島県廿日市市可愛2-20
由緒等 福佐売神社 縁起

「三代実録」の貞観十四年(八七二)十二月廿六日の条に「節婦安芸国佐伯郡榎本連福佐売、叙位二階免戸内租、表於門閭」とあります。即ち、この土地の人、榎本連福佐売を賞して位階を与え、戸内の租を免除し、その貞節を村の門に表彰したとの記録であります。当時、この善行はこの地、種箆郷の里長が、佐伯の郡司へ郡司から安芸の国司へ、そして国司から中央へと伝達され、そして、それにより朝廷から賞され、その記録を中央の正史に留めたのでありますから、正に、佐伯郡稀有のことと言わねばなりません。
従ってこの栄誉を後世に伝えるべく、恐らく、この旧地に建立されたのが、この福佐売神社の縁起であります、中世、世人は、この縁起を忘れ、俗称福島明神として祭祀してまいりましたが、江戸、文政年間、廣島藩主十世の弟、浅野長懋公の下門により、この縁起の次第を下平良村民もあらためて認識するところとなり、再び、福佐売神社として、今日に到っているのであります。王朝華やかであった貞観の昔から今日まで一千一百余年の歳月が流れておりますが、ここに福佐売の功徳を称え、その余光が永遠にこの地の人々に伝えられることを切に願うものであります。
(案内板より)
メモ 平安時代の榎本連福佐売という人物を祀った神社です。
地図

鳥居

拝殿

本殿

稲荷社

境内社

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