神社名 宇佐神社(小城市)
鎮座地 佐賀県小城市三日月町道辺
由緒等  祭神は応神天皇、大山咋命、菅原道真である。
 大同二年(807)七月、西海道観察使が九州巡視の際、甕調郷(現三日月町)において病気になり、筑前宇美八幡宮(福岡県糟屋郡宇美町)へ病気平癒の祈願をしたところ、たちまちのうちに回復したので大柳(現三日月町道辺周辺か)に宇美八幡宮を勧請したのが最初といわれる。
 治承元年(1127)に、当時絶大な権力を奮っていた平清盛の打倒を謀った丹波少将藤原成経、伴官平康頼、僧俊寛が鬼界ヶ島に流罪になった時、宇佐八幡宮へ帰れるようにと祈願したが、後の大赦により罪を許されたのは俊寛以外であったため、哀れに思った藤原成経ら二名は密かに僧俊寛を肥前国鹿瀬ノ庄(現佐賀市嘉瀬町)法勝寺に移した。俊寛は、豊前国宇佐八幡宮(現大分県)が遠い場所にあることから治承三年(1179)正月に宇佐八幡宮の代わりとしてこの道辺に社殿を建立したと云われる。
 慶長八年(1603)八月に龍造寺隆信の内室宗門尼が再建、そして寛永十四年(1637)初代小城藩主鍋島紀伊守元茂は、洪水の心配があったために現在の地へ移築した。寛文九年(1669)には二代藩主鍋島加賀守直能が修理し、元禄十四年(1701)には三代藩主紀伊守元武が拝殿を改築、寛延三年(1750)六代藩主紀伊守直員、文化七年(1810)九代藩主紀伊守直堯と、小城鍋島藩歴代の藩主が修理や改築をおこなっていた。
その後、明治六年(1873)四月には三日月村社に定められ、戦時下においては戦勝祈願などがおこなわれた。
現在は静かな佇まいのもと、ここ道辺地区の人たちにより大切に守られている。
(案内板より)
撮影年 2021年
メモ 福岡県糟屋郡宇美町の宇美八幡宮を勧請したというなかなか珍しい神社です。社殿や境内を見ると長年の間大切にされてきた神社だというのがよく分かります。
地図

一の鳥居

参道

参道脇の石祠など

二の鳥居

境内

手水舎

拝殿前狛犬吽形

拝殿前狛犬阿形

拝殿

拝殿彫刻

本殿

本殿彫刻

本殿彫刻

社殿全景

社殿全景

大黒天

大黒天拡大

庚申塔など

石仏など

弁財天

巨樹

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