神社名 | 稲佐神社 |
鎮座地 | 佐賀県杵島郡白石町辺田2925 |
由緒等 |
稲佐神社は平安時代初期にはすでに祀られていました。『日本三大実録』の貞観3(861)年8月24日の条に、「肥前国正六位上稲佐神・堤雄神・丹生神ならびに従五位下を授く」とあり、これが稲佐神社が正史に現われた最初の記録です。また、社記には「天神、女神、五十猛命をまつり、百済の聖明王とその子、阿佐太子を合祀す」と記されています。
平安時代になり、神仏習合(日本古来の「神」と外来の「仏」が融合)の思想が広まると、稲佐大明神をまつる稲佐神社の参道両側に真言寺十六坊が建立され、この一帯を「稲佐山泰平寺」と呼ぶようになりました。
この泰平寺を開いたのは弘法大師(空海)であると伝えられていて、今も弘法大師の着岸した地点が「八艘帆崎」(現辺田)としてその名をとどめています。また、「真言寺十六坊」は、この地方の大小の神社の宮司の立場にあったと言われています。
(We enjoy in SHIROISHI 白石町で遊ぼう!より) |
撮影年 | 2018年 |
メモ |
旧縣社。 日本三代実録に堤雄神社、丹生神社とともに出てくる非常に古い歴史を持つ神社で、それに相応しい威厳のある佇まいを感じます。銘があるものでは県内最古の肥前鳥居、鐘楼、神門など見どころも多く、参道は長く石畳の上をしばらく歩かなければなりません。 一の鳥居はずいぶんと離れた位置に建てられ、往時の社領の広さを偲ぶことができます。 |
地図 |